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看護部長ご挨拶

「いのち・暮らし・
尊厳をまもり支える看護」
をめざして

わが国における、少子高齢化の進展による人口構造の変化と近年の経済状況は、保健・医療・福祉に大きな影響を及ぼし、また未曽有の新型コロナウイルスの感染拡大は、経済や産業を一時停止させるほどの危機的状況をもたらしています。
しかし反対に、人々の医療・介護ニーズは増大し、多様化・複雑化しています。
国民のニーズに応え、健康な社会をつくるためには、従来の病院完結型から、医療・ケアと生活が一体化した地域完結型の体制への転換が図られ、私たち看護職には、疾病の治療のみならず人々の生活を見据えた予防から介護までを包括した取り組みが求められるようになりました。
看護は、常に予防的視点に立ち、どのような健康状態にあっても、その人がその人の暮らしの中で、より自立した生活に向けて、医師など多職種と連携し、健康状態に合わせた必要な保健・医療・福祉につなぐ役割を担っています。
私たち看護職は、療養の場が病院から暮らしの場にシフトする中で、常に個々人の尊厳を基盤に人権を尊重し、専門的な知識と技術を身に着けた専門職として、健康・医療と生活、双方の視点から「いのち・暮らし・尊厳をまもり支える看護」を追求していきます。
日本看護協会は、私たち看護職は国家資格を持った専門職業人として、常に学習し能力に維持・開発に努める責務があると「看護職者の倫理綱領」第8条に示しています。
しかし、個人の努力だけで、今日求めらる高いレベルの実践力を習得し続けることは困難です。そのため、看護部では個々の看護実績向上及びキャリア発達を支援するためのキャリア開発プログラムを整備しております。

大須病院
看護部長 藤田 薫